記念すべき第1回は、私が初めて買ったフィルムトイカメラ「Vivitar Ultra Wide & Slim(ビビター ウルトラ ワイド アンド スリム)」です。
仕様
大きさはW100×H58×D26 mm、重さは75g(フィルムなし時) とかなり軽量コンパクトです。それもそのはず、このカメラはレンズも含めてオールプラスチック製なのです。
そのため性能はかなり限られています。
レンズの絞りはF11固定、シャッタースピードは1/125固定なので暗い場所では上手く撮れません。
またパンフォーカス(全体にピントが合う)なのでピント合わせは不要ですが、被写体から1.2m以上離れないとピンボケしちゃうなど、かなり制限の多いカメラですね。
こう書くと単なるオモチャのようですが、22mmの超広角レンズはなかなか良い写りですし、トンネル効果(周辺露光落ち)が簡単に出せるので、トイカメラの入門機としてはかなりオススメです(価格も安いですし)。
写真サンプル
それでは、このカメラで撮影した写真をざざっとご紹介しましょう(カッコ内は使用したフィルム)。▼写真の周囲が黒っぽくなっているのが、いわゆる「トンネル効果」です(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼全てにピントが合っているのが分かりますか?この雲の描写は結構好きです。(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼曇った日は一段とドンヨリした雰囲気になります(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼楽しげな観覧車も何だか不気味な感じに(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼ノーファインダーで地面スレスレから撮影。広角レンズなので空が広く見えます。
また、手前の草は1.2m以内なのでボケてるのが分かりますね(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼ちょっとしたコツでこんな光のリングを作りやすいのもこのカメラの特徴です(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼ファインダーとレンズの位置が斜めに離れているので、見えている世界よりやや右側を意識すると上手く撮れます(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼レンズを指で塞いでもファインダーはクリアに見えるので、一眼レフに慣れている人は少し注意が必要です(Kodak SUPER GOLD 400)。
▼このカメラは晴れた日の昼間に使うのがオススメですが、頑張れば夜でも撮れます(FUJICOLOR NATURA 1600)。
▼感度1600のフィルムを使って光がある場所を狙うのがコツ(FUJICOLOR NATURA 1600)。
まとめ
フィルム巻き上げ用のギアとシャッターボタンだけの簡単な機構で電池も不要ながら、意外と味のある写真が撮れるため、世界中にファンも多いトイカメラ。それがVivitar Ultra Wide & Slim。
使用できるシーンがある程度限定されてしまいますが、とにかく軽くてコンパクトなので、春の柔らかな日差しの中を散歩しながらパチパチ撮るにはちょうど良いかもしれませんね。
フォトウォークカメラとしてのオススメ度は☆☆☆☆★です。
※今回紹介したカメラは製造終了となっていますが、現在は同等のカメラが販売中です。
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