LOMOと言えば第2回で紹介した「LC-A」が有名ですが、こちらの「SMENA 8M(通称:スメハチ)」も人気の高いカメラです。
プラスチック製のチープなボディとは裏腹に、搭載されているレンズがかなり良い写りをするんですね。
仕様
大きさはW116×H78×D60mm、重さは259gと若干大ぶりなカメラです。最大の特徴はフルマニュアルカメラであること。
絞りからシャッタースピードまで自分で設定する必要があります。
まずはレンズ周りのチャチなダイヤルを回してフィルム感度を設定。
絞りと連動しているので自動的に設定されます。
撮影前に被写体までの距離とシャッタースピードを決めます。
有効撮影範囲は1m〜∞、シャッタースピードはB(バルブ)、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250から選択。
このカメラが他のカメラと大きく異なるのは、フィルム巻き上げとシャッター機構が連動していないこと。
フィルムを巻き上げただけではシャッターは下りないのです。
レンズ横にあるシャッターチャージレバーを下げることで、初めてシャッターが切れます。
写真サンプル
▼このカメラは結構鮮やかに撮れます、レンズが良いんですね(FUJICOLOR C200)。▼フルマニュアル機なので、とにかく操作が面倒くさいのですがそれも楽しい(FUJICOLOR C200)。
▼被写体に対してじっくり向き合ってゆっくり写真を撮る…そんなカメラです(FUJICOLOR C200)。
▼なので動き回る被写体はちょっと苦手かもしれません(FUJICOLOR C200)。
▼フイルム巻き上げとシャッターが連動していないため、フィルム一コマに対して何度でもシャッターを切れます。
その特徴を使って多重露光(重ね撮り)ができるのもこのカメラの面白いところです(FUJICOLOR C200)。
▼ネコが歩く間、3回シャッターを切って多重露光写真にすればこんなこともできます(FUJICOLOR C200)。
まとめ
フルマニュアルカメラということで若干敷居は高いかもしれませんが、そこはあくまでトイカメラ。失敗してもそれなりに味のある写真が出来上がります。
普段デジカメに「撮ってもらってる」と感じている人は、一度使ってみると面白いかもしれませんね。
このカメラ、フィルム巻き上げギアが若干硬いので冬場は指の皮が擦りむけそうになります。
使うなら暖かい季節が良いかもしれませんよ。
フォトウォークカメラとしてのオススメ度は☆☆☆★★です。
このカメラは製造終了していますので、中古かデッドストックを探すことになると思います。
オークションだと3,000〜4,000円くらいで入手できると思います。
カメラのレビューはコチラにも
【カメラレビュー #01】Vivitar Ultra Wide & Slim
記念すべき第1回は、私が初めて買ったフィルムトイカメラ「Vivitar Ultra Wide & Slim(ビビター ウルトラ ワイド アンド スリム)」です。
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